美術館の概要
設立
1991(平成3)年11月1日、ふるさと創生事業の一環として南アルプス市小笠原出身の名取春仙の画業を広く紹介することを目的に、南アルプス市立春仙美術館(旧櫛形町立)は開館しました。
収蔵作品
名取春仙の役者絵版画を中心に、日本画や、挿絵・装幀など春仙芸術の真髄に迫る作品を収蔵しています。さらには、春仙と同時代に新版画を制作し活躍した山村耕花・吉田博・川瀬巴水らの作品と、自画・自刻・自摺により制作された笠松紫浪の作品、そして萩原英雄、深沢幸雄や南アルプス市出身の山本正文等の現代作家の作品も多数所蔵しています。
名取春仙の画業については「名取春仙について」をご覧ください
展覧会
春仙の版画や肉筆画を中心とした魅力ある収蔵作品展をはじめ、年に数回の企画展を開催しています。
詳しい内容は「展覧会」をご覧ください
ご利用案内
開館時間
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月4日)、展示替期間
展覧会の前後は展示替のため休館します。ご来館の際は、お問い合わせください。
観覧料
常設展観覧料
- 一般300円
- 大高生250円
- 中小生150円
注 20名以上団体料金(2割引)
企画展観覧料
- 一般500円
- 大高生300円
- 中小生200円
注 20名以上団体料金(2割引)
観覧料の減免について
以下に該当する方は、観覧料が免除となります
- 65歳以上の者が観覧するとき(注)保険証・免許証など身分証明となるものを提示していただきます)
- 障害者基本法第二条に規定する障害者およびその介護者が観覧するとき(注)障害者手帳を提示していただきます)
- 毎週土曜日に、小学校・中学校・高等学校および特殊教育諸学校の児童または生徒が観覧するとき
- 小学校・中学校・高等学校および特殊教育諸学校の児童または生徒、ならびに引率者が、教育課程に基づく教育活動として観覧するとき
学校・団体でのご利用については「教育普及活動」をご覧ください
- 南アルプス市立美術館協力会会員が観覧するとき(注)南アルプス市立春仙美術館協力会会員証を提示していただきます)
南アルプス市立美術館協力会については「美術館協力会、美術館協力員」をご覧ください
以下に該当する方は、観覧料が2割引となります
- 20名以上の団体が観覧するとき
- 各種割引券を提示するとき
- ミュージアム甲斐ネットワーク観覧料相互割引制度を利用するとき(注 以下に掲げる観覧料相互割引実施館の定期観覧券等を提示していただきます)
ミュージアム・甲斐ネットワーク(観覧料相互割引実施館)
- 山梨県立美術館
- 山梨県立博物館
- 山梨県立考古博物館
- 山梨県立文学館
- 山梨県立科学館
- 甲斐黄金村・湯之奥金山博物館
- 平山郁夫シルクロード美術館
- 清春白樺美術館
- 須玉美術館
- やまねミュージアム
- 安達原玄仏画美術館
- 河口湖木ノ花美術館
アクセス
施設情報「春仙美術館」でご確認ください
館内のご案内
受付・ミュージアムショップ
こちらで観覧券をお求めください。ミュージアムグッズも販売しています。
詳細は「ミュージアムショップ」をご覧ください
階段・エレベーター
春仙美術館の展示は通常2階はじまりです。まず階段またはエレベーターで上にあがり、2階展示室をご鑑賞ください。また1階つきあたりが1階展示室となります。
2階展示室
1階展示室
1階ロビー
ソファーでゆったりと休憩できます。また、モニターでは美術関連のDVDを放映します。
図書コーナー
1階ロビーでは、県内外の美術展覧会図録、美術雑誌や浮世絵に関する図書など、版画を中心とする蔵書を無料で閲覧できます(貸し出しはできません)。
版画体験コーナー
版画の摺り体験(三版の多色摺り版画)を手軽に体験できます。スタッフまでお声をかけてください。また、春仙美術館のオリジナルスタンプコーナーも併設しています。
会議室
企画展に関連する美術講演会や版画実技講座を開催します。
フロア図は施設情報「春仙美術館」でご確認ください
外庭の見どころ
春仙之碑
美術館正門右手に座す名取春仙の顕彰碑「春仙之碑」は、平成13(2001)年の当館開館10周年に際し、春仙美術館協力会(現・南アルプス市立美術館協力会)並びに桜朧記実行委員会により「末永く春仙画伯顕彰の礎たらんことを念じ」、寄贈設置いただいたものです。
明治43(1910)年、名取春仙は当時同じ朝日新聞社に校正係でいた石川啄木の処女出版『一握の砂』(東雲堂)の装幀を手がけました。この碑文には春仙の手による「一握の砂追想」を刻んでいます。
(碑文)名取春仙「一握の砂追想」 昭和34年
一握の砂追想
春仙子 梶蔦亭
處女出版の装幀われに嘱したる啄木の顔今に見る如し
一握の砂梓せし初ずりの東雲堂も昔なりけり
啄木が朝日に在りし梯を偲ぶも侘しわれ七十にして
校正係の机に対う啄木が面影見えつわが若き日も
渋川玄耳が序文ものこるこの歌集表帋の
砂丘海に消えしか
一握の砂の表紙描きし若き日のわれ恋しかり
古稀を超えぬる
啄木は早く逝きけり装幀を畫きしわれの
古希を過ぎて在り
一九五九、五、一五、作
南アルプス市立美術館協力会については「美術館協力会、美術館協力員」をご覧ください
惜春桜
春仙が亡くなった時期には、ちょうど桜が綺麗に咲いていたと言われます。美術館の外庭には春仙を惜しむべく、その碑とともに桜が植えられています。