非常持出品を備える
大きな災害が起こった時、数日間は自力でしのげる準備をしておくことが大切です。家族で何が必要か相談し、持ち出しやすい場所に備えておきましょう
- 携帯ラジオ
予備の電池を忘れずに。
- 照明器具
懐中電灯、ろうそく
- 医薬品
消毒液、解熱剤、胃腸薬、風邪薬、体温計、ばんそうこう、ガーゼ、包帯、三角巾など。持病のあるかたは常備薬も忘れずに。
- 水
飲み水や煮炊き用は、1人1日3リットルで3日分を目安に。お風呂の水を抜かずにためておくと、生活用水として利用できます。
- 生活用品
下着、上着、靴下、タオル、スリッパ、生理用品、ライター(マッチ)、軍手、ティッシュ(ウェットティッシュ)、卓上コンロ、ガスボンベ、新聞紙、ビニールシートなど
- 貴重品
現金、貯金通帳、健康保険証、免許証、印鑑など、現金は紙幣だけでなく、公衆電話用に10円硬貨も。
- 食料品
米、インスタント食品、缶詰、レトルト食品、乾パン、菓子類など火を使わずに食べられるもの。ナイフや缶切り、割り箸なども忘れずに、病人や老人がいる場合は専用食、乳児がいる場合はミルク、哺乳びん、離乳食を用意しておきましょう。
家の中の安全確保をする
阪神淡路大震災では、死傷者の約9割が家屋の倒壊と家具等の転倒による圧死であったと言われております。家庭でできる地震対策の第一歩として、家具の固定や配置換えは非常に有効ですので、自分自身、家族の命を守るため是非取り組んでいただきたいと思います。
家具の固定ポイント
- 取付金具を家具の両側のなるべく上部に取り付ける。
- 二段重ねのタイプのものは上下を金具で固定する。
- 天井が丈夫であれば、突っ張り棒を取り付ける。
- 食器棚のガラスには、飛散防止フィルムを貼り、開き戸には留め金具を付ける。
- 吊り下げ照明器具は3~4か所をチェーンで天井につなぐ。
- テレビ、ピアノなどはロープなどで柱に固定する。
家具の配置換えポイント
- 家具の転倒防止のため、重い家具はなるべく1階に移動させる。
- 寝室、幼児・お年寄りのいる部屋には、なるべく家具を置かないようにする。やむを得ず寝室に置く場合は、家具の下敷きにならない位置で寝るようにする。
- 避難時の通路となる廊下や玄関付近には、家具や荷物を置かないようにする
家の周囲の安全確保をする
- アンテナ
ぐらついているようなら、しっかりと固定する。 - 屋根瓦
不安定だったり、破損している場合は専門家に修理を依頼する。 - プロパンガス
ボンベを鎖でしっかり固定する。 - ベランダ
植木鉢などは整理整頓をし、落ちる危険がある場所には何も置かない。 - ブロック塀・門柱
土中にしっかりとした基礎部分が無いもの、鉄筋が入っていないものは危険なので補強する。ひび割れや、鉄筋のさびも修理する。
安全なブロック塀の目安
- 鉄筋はきちんと入っているか
- 基礎はしっかりしているか
- 傾きやひび割れ、破損箇所は無いか
- 高すぎないか(目安は2.2メートル以下)
- 新たにつくるときは生垣にすると安全です。