
本市のホームページにお越しいただきありがとうございます。南アルプス市長の金丸一元です。
寒露の候、澄み渡る秋空のもと、南アルプスの峰々はくっきりとその稜線を描き、朝夕の光に照らされて静かな輝きを放っております。標高の高い山肌から、徐々に紅葉の支度を整え、秋の気配を麓へと運んでまいります。
振り返れば、今夏は梅雨入り後早々に猛暑日が続き、本市特産の桃やスモモの生育が心配されましたが、晴天が続いたことにより、みずみずしく甘い実を多くつけ、順調な作柄でありました。市外から訪れた皆様には、果汁あふれる旬の味覚を存分に楽しんでいただき、南アルプス市の「果樹のまち」としての魅力を改めて感じていただけたことと存じます。
さて、9月定例会において「令和6年度南アルプス市歳入歳出決算」の認定をいただきました。全会計とも実質収支は赤字なしとなっており、財政健全化判断比率については、実質公債費比率が4.9パーセント、将来負担比率については、引き続き、比率がマイナスの「数値なし」となっております。
いずれの指標も健全化基準であることから、本市の財政状況は健全な状態を堅持しております。
今後も、社会情勢や経済状況を注視し、必要な予算措置を講じると同時に、行財政改革を更に推し進め、メリハリのある予算配分、効率的な予算の執行、特定財源確保の強化により、健全で持続可能な財政運営に取り組んでまいります。
◆市政の主な取り組み状況
【南アルプスIC新産業拠点整備事業】
南アルプスIC周辺の開発については、「fumotto南アルプス」と、その北側に広がる約50ヘクタールの「周辺整備プロジェクト」を推進し、地域の競争力と持続力をさらに高め、本市の発展を牽引する土地利用を目指しております。
「fumotto南アルプス」については、コストコの開業から約5カ月が経過しましたが、県内のみならず、広域から多くの来訪者を迎えております。地域交流エリアでは、ナイトマーケットやウォーターパークなど、夏限定のイベントが盛況を呈し、テレビ番組での調査でも夏の急上昇観光地で山梨県1位に輝くなど、施設全体の賑わい創出に大きく寄与しております。
今後も、「人々が集い、地域とつながる集客交流拠点」として、交通ハブ拠点の整備や道の駅登録を視野に、交流人口の一層の拡大を目指してまいります。
【企業誘致の推進】
優良企業の更なる誘致を目指し、下今諏訪A工業団地の拡張に向けた準備を進めております。現在、説明会を通じて地権者の方々のご理解を得ながら、土地売買契約の締結に向けて取り組んでおります。今後も、交通環境や立地条件の優位性を最大限に活かし、優良企業の誘致を積極的に推進してまいります。
【子育て応援】
本年度から、家事や子育てに不安や負担を抱える家庭を支援するため、「産前産後ヘルパー派遣事業」を開始いたしました。派遣ヘルパーとして20名が研修を修了し、派遣に向けた体制を整えております。市のホームページやアプリを通じて周知を行うとともに、地区担当保健師が案内を行い、支援を進めてまいります。本事業により、市内の子どもたちが健やかに成長し、子育て家庭が安心して生活できる環境づくりを推進してまいります。
市民の皆さまからお寄せいただいた期待に応えるべく、引き続き、情熱をもって市政運営に取り組んでまいります。
令和7年9月 南アルプス市長 