風しんとは
風しんは、風しんウイルスによって起こる感染症で、くしゃみや咳などによって飛び散ったウイルスを吸いこんだりすることで感染します。発熱や発疹、耳の後ろや首のリンパ節の腫れ、関節の痛みなどの症状が見られます。感染力が強く、妊娠中の女性が風しんに感染すると、生まれてくる赤ちゃんに先天異常(先天性風しん症候群)が生じる可能性があるため、注意が必要です。
先天性風しん症候群の赤ちゃんに見られる主な症状
・先天性の眼の病気(白内障、網膜症、緑内障など)
・先天性の耳の病気(難聴)
・先天性の心臓の病気(動脈開存症など)
・低出生体重、血小板減少性紫斑病など
風しんは、予防接種で予防することができます
妊娠を希望する女性とそのパートナーは、妊娠する前に抗体検査や予防接種を受けておくことが大切です。
抗体価が充分であると確認ができた人以外は接種を受けることを検討しましょう。
妊娠を希望する女性の皆さんへ
妊娠中は風しんワクチンを接種することができません。そのため妊娠する前に抗体検査や予防接種を検討することが重要です。また、接種後は2カ月の避妊が必要です。
妊娠中の女性の皆さんへ
妊娠中のかたで、風しんに対する十分な免疫がない方は、風しんの感染を避けるため、次のようなことに注意して生活をしましょう。
・夫やパートナー、同居している家族には抗体検査を受けてもらう。
・妊娠中はできるだけ不要不急の外出を避ける。やむを得ず外出をする際には可能な限り人込みを避けるなど、風しんに感染しないよう注意する。
・自分や家族、職場の人などが風しんに感染したら、担当の産科医に電話で相談する。
・出産後、できるだけ早く予防接種の検討をする。