SF商法
たくさんの景品や日用品などをただで配り、新製品のPR、安売りの名目で、近所の空き地や知り合いの家などの特設会場に人を集め、販売員が言葉巧みな話術で会場の雰囲気を盛り上げながら「今日だけ」「ここだけ」「買わなければ損」などと最終的に何十万もする健康器具・健康食品・布団などを売りつける商法です。
対策について
- 景品に惑わされない。
- 誘いにのって出て行かない。
- 本当に必要なものかどうかをよく考える。
- 一人で判断しないで契約前に家族などに相談。
- 代金の全額払いは避ける。
- 簡単に署名・押印はしない。
かたり商法
「役所から来ました」「電話・電力会社から依頼されて検査します」などと訪問。
中には制服姿で、さも消防署の職員かと思わせるような服装で「住宅用火災報知機設置が義務に」「消火器の点検に来ました」などと言って訪問し商品やサービスを勧誘・販売する商法です。
対策について
- 公的機関で物を売ることはありません。
- 検査などは事前に通知があります。不審に思ったら確認を。
- 「義務」や「法律」の言葉に惑わされない。
- 「服装」に惑わされない。
- 簡単に家に入れない。
点検商法
「床下を点検」「水質検査をする」「布団にダニが・・・」と無料点検を口実に勝手に上がりこみ、「ひどい湿気でカビだらけ!放っておくと柱が腐ってしまう」「今すぐ工事・交換をしないと大変」「水道水の汚れがひどい、浄水器をつけないとだめです」などと事実と異なることを言って不安をあおり、新品や高額な商品、サービスを契約させる商法です。
「シロアリ駆除」「耐震工事」「屋根工事」「浄水器」「布団」「地デジ」「床下換気扇」など点検の口実はいろいろあるので要注意!
対策について
- 無料でも安易に依頼しない。
- 見知らぬ業者などには要注意!
- 本当に工事が必要かどうか知り合いや地元の業者に相談する。
- 工事が済んでしまっている場合でも契約解除は可能です。
- クーリング・オフの期間(8日間)を過ぎてもあきらめない。
アポイントメントセールス
「当選したのでプレゼントを取りに来て・・・」「特別モニター、今なら特典付き」「あなただけは特別」などと販売目的を隠し、特別有利な条件で取引できると誘われます。親しげな対応につい気を許し、電話などで呼び出され、契約しないと帰れない状況で商品やサービスを契約させられるケースもあります。
中には、出会い系で知り合った異性からデートに誘われ、イベント会場などへつれていかれ契約させられるケースもあります。(デート商法)
ブランド品、アクセサリー、旅行が安くなる会員権、パソコンソフト、教材・・・など高額なものが多い。
対策について
- 見知らぬ異性からの電話やメールは要注意。
- 「当選」「特典付」に惑わされない。(誘い出すための口実)
- タダで・・・、特別・・・なんてうまい話はありません。
- 「話を聞くだけでも」・・・行ったら最後。契約するまで帰してもらえません。
- 不審な電話は、はっきり断って、すぐ電話を切る。
- 営業所で契約してもクーリング・オフの適用があります。
利殖商法
商品相場・株・証券・投資信託・分譲マンションなどを「高利回り」「高配当」「確実に儲かる」など利益ばかりを強調し、様々な手口で投資や出資、金融商品などを勧誘する商法です。また出資の話で「絶対儲かる」「元本保証」という言葉を使うのは違法です。しつこい勧誘や強引な勧誘、断ったあとの勧誘も禁止されています。
対策について
- 知らないなら手を出さない。
- 「有利な利殖」は要注意!
次々販売
布団・アクセサリー・エステ・リフォーム工事・和服など、商品を次々に販売します。
布団の無料点検にきた業者から「この布団は湿気が多い」と指摘され、業者から勧められた「干す必要がない」布団セットを契約。2か月後肌掛け布団も勧められ購入。1年後にはまた新たに布団セットを半ば強引に契約させられた。
言葉巧みに近づいて、消費者が一度契約すると、必要のない商品やサービスを次々と販売して過剰な量の契約をさせる。複数の業者が入れ替わり次々と販売するケースもある。
対策について
- 無料の言葉には惑わされない。
- 必要のないものははっきり断りましょう。
- 過剰な量の販売は違法です。
海外宝くじ当選を装った商法
海外からの公営の宝くじが当選したというダイレクトメールが届いた。当選金を受け取る手続きのため費用が必要とあった。送金すると、とりあえず少額の小切手や記念品が届き、これで当選金が受け取れると思い、送金し続けてしまった。しかし、当選金が入金されない。
また、期待できる客として、複数の業者からダイレクトメールが届くようになったりします。
対策について
- 国内で海外の宝くじを購入すると法律違反!
- 当選金を支払う保証はなく不安定な取引です。
- 絶対買ってはいけない。惑わされない。
マルチ商法(連鎖販売取引)
大学の友人に儲かると誘われ、ネットワークビジネスの説明会に参加、「月に何十万の収入」という話を聞き加入。学生ローンで借金をし、健康食品(ほか化粧品・浄水器・美顔器・高級スーツなども)を購入し勧誘、しかし新たな加入者はみつからず、在庫を抱え借金の返済もできない。友人関係も壊れてしまった。
対策について
- 簡単に儲かるビジネスなどありません。
- 友人の誘いでもあやしいと思ったら行かない。
- 「これはマルチ商法ではない」という説明には要注意。
- 販売組織に加入すれば自分も加害者に。
- わからないことや困ったときは早めに相談する。
内職商法・モニター商法(業務提供誘引販売取引)
「パソコンで在宅ワークしませんか」と電話やチラシで勧誘し「パソコン検定に合格すると仕事を紹介する。パソコンの経験がなくても教材で勉強すれば、簡単に合格できる。仕事で得た収入で教材代を払えば月々の負担もない」と勧められ、60万円の教材をクレジット契約。勉強をしたが難しくて検定に合格できない。教材代だけが毎月引き落とされている上に業者とも連絡が取れなくなった。
「在宅ビジネスで高収入が得られる」「資格・技術を身につけて在宅ワーク」などと勧誘し、実際は高額な教材や内職材料などを売りつけるもの。ほとんど収入は得られず支払いだけが残る。
対策について
- 「簡単」「儲かる」に惑わされない。
- 仕事をする前にお金がかかるものは要注意。
- 契約する前に概要書面で内容を確認。
訪問買取り商法
消費者の自宅を突然訪問し、金やプラチナなどの貴金属類や和服などを売ってくれと買取りを迫る手口です。「断っても、なかなか帰らなかった」「強引で怖かった」「業者の言った値段より安く買取られていた」といった声もあります。翌日にキャンセルしても、既に別の業者に渡されているといって返してもらえなかったケースも多くみられます。
対策について
- 突然の訪問で、冷静に判断する間もなく買取られてしまうケースが多くみられます。買取ってもらうつもりがなければ、きっぱりと断りましょう。居座られたり、脅されたりしたら、すぐに警察を呼びましょう。
- クーリング・オフの期間内(8日間)であれば契約は解除できます。
- 品物はクーリング・オフ期間内は手元に置いておけ、引き渡す必要はありません。
- 事前に適正価格を調べましょう。