浄水処理工程
地下水、川や貯水池(ちょすいち)などから取った水を、きれいで安全な水にするのがじょう水場です。
- 着水井に水を溜める
地下水、川や貯水池から取った水は、着水井に溜めます。次に塩素や薬品を加え汚れの粒を沈殿させ細かい土や砂(すな)を、ある程度大きなつぶにしながら混和池や沈殿池に水をゆっくり流しながらしずませます。 - ろ過する
1である程度きれいになった水を、細かい砂利や砂などをしきつめた急速ろ過池というところにしみこませて、にごりや細菌をとります。ろ過をゆっくり行うと砂や砂利にくっついたび生物により細かいよごれも分解することができます。 - 消毒する
わたしたちの家まで、きれいで安全に水が届くように、塩素を用いて消毒します。これにより細菌の繁殖を防ぎます。 - より高度な処理方法
さらに水をきれいで安全にするために、高度な処理方法を採用している浄水場もあります。においや洗ざいにふくまれる成分、トリハロメタンと呼ばれる有害物質などを活性炭という炭に吸着させる方法(ほうほう)があります。他にも、オゾン、生物、まく、し外線を使って水を安全にする方法もあります。 - 最後にいつでも安定して水道水を送り出せるよう、きれいになった水を配水池にためます。
配水池から私たちの家に水が配られます。
用語説明
- 着水井
浄水場に着いた水の勢いを静め次の池に常に同じ量の水を送る役目があります。 - 混和池およびフロック形成池
原水中の細かなよごれを早く沈めるため、凝集剤を加え、大きくして沈みやすくします。また、滅菌のため塩素をここで加えています。 - 沈殿池
薬を混ぜてから6時間以上もの長い時間をかけてゆっくりと水を通過させます。この滞留によって、大きなかたまりとなった泥等を底に沈ませて取り除くための池です。 - 急速ろ過池
沈殿池では全てのよごれを取り除くことができません。そのため、沈殿池で処理した水を砂に通して、きれいにするための池です。 - 配水池
いつでも安定して水を送り出せるよう、きれいになった水をためるための池です。