永い年月をかけ形づくられてきた 里山・農村景観
南アルプス市の農村集落は、御勅使川の氾濫を避けるため、扇状地上に小規模分散的に集落が形成されてきた歴史があります。
また、特徴のある集落形態、鎮守の森や大木・古木、蔵や石積みなどの建造物、屋敷林、用水路など、往時の暮らしをしのぶ特徴的
な資源も多くみられます。
そのほかにも、果樹園に囲まれた集落、屋敷林の多い集落、水田に囲まれた集落、山間に点在する集落など、農地や里山が一体とな
って地域ごとに特色ある集落景観を形成しています。
【条里制のまち割を残す法善寺周辺の集落】 【高尾の山村集落】
御勅使川扇状地を中心として、市之瀬台地、釜無川低地一体に、果樹園や水田、野菜畑などが広く分布し、周囲の山々を背景に特色のある
田園景観を形成しています。
特に、市之瀬台地に広がる「棚田」は、人々の永い営みの中で形づくられた文化的景観としても貴重な景観資源といえます。
【扇状地に広がる果樹園】 【南湖の水田風景】
【上市之瀬の棚田】 【中野の棚田】