自然と文化が調和した幸せ創造都市 南アルプス

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1. 予防接種を受ける意義

身の周りには、病気のもとになるウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して増殖し、発熱や下痢、咳等を引き起こす様々な感染症があります。

感染症には、人から人にうつる伝染性のほかに、破傷風などのように人から人にはうつらず、傷口から感染する非伝染性のものも含まれます。

感染してもほとんど症状がでずに終わってしまうものもあれば、一度症状がでるとなかなか治りにくく、時には死に至るような感染症もあります。

こうした感染症の原因となる病原体に対する免疫をつけるワクチンを、体に接種(注射したり皮膚につけたり)することを「予防接種」といいます。

予防接種は多くの人が受けみんなが免疫を持つことで、その感染症の流行を防ぐことができ、あるいは病原体の根絶につながります。

2. 予防接種の種類

予防接種には、予防接種法に基づき実施される「定期接種」、「臨時接種」と予防接種法に基づかない「任意接種」があります。

  1. 定期接種は、「A類疾病(主に集団予防、重篤な疾患の予防に重点。本人(保護者)に努力義務がある。)」と「B類疾病(主に個人予防に重点。本人に努力義務はない。)」に分けられます。

本市が実施している予防接種は、予防接種法により定められた次の定期の予防接種です。(平成30年4月1日現在)

定期接種一覧
A類疾病 ロタウイルス、B型肝炎、Hib感染症、小児の肺炎球菌感染症、四種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、不活化ポリオ)又は不活化ポリオ、結核(BCG)、水痘、麻しん風しん混合(MR)、麻しん(M)、風しん(R)、日本脳炎、二種混合(ジフテリア、破傷風)、ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防)
B類疾病 高齢者の季節性インフルエンザ、高齢者の肺炎球菌感染症

「A類疾病の定期予防接種対象年齢」に該当する方は無料で接種できますが、対象年齢を過ぎると任意接種扱いとなり、接種料金は有料となります。

予防接種の種類と接種回数、対象年齢等はこちらをご覧ください。

  1. 臨時接種は、感染症のまん延予防上緊急の必要があるときに都道府県知事または厚生労働大臣の指示により実施され、努力義務を課す臨時接種と、努力義務を課さない新臨時接種に分けられます。
     
  2. 任意接種は、個人予防として自らの意思と責任で接種を行うものをいいます。費用は有料となり、料金は医療機関によって異なります。(令和2年10月1日現在)
    • 季節性インフルエンザ、おたふくかぜなど

日本脳炎の定期予防接種 積極的勧奨の差し控えによる特例対象者(平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれ)の方へ

平成17年度から平成21年度まで、厚生労働省の勧告により日本脳炎ワクチン接種(必要接種回数:4回)の御案内を差し控えて(積極的勧奨の差し控え)きましたが、その後、新たなワクチンが開発され、予防接種法施行令等改正により平成17年から21年度の間に接種の機会を逃した方(平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれ)は、20歳になる誕生日の前日まで日本脳炎の定期予防接種を受けることができるようになっております。

上記年齢該当する方で、日本脳炎の予防接種を全4回接種されていない方は、母子健康手帳等で予防接種記録をご確認の上、未接種の場合は接種を受けてください。

接種回数及び接種スケジュール等は、こちらをご覧ください。

3. 定期の予防接種の実施方法

  1. 個別接種(医療機関で受ける予防接種)で実施しております。かかりつけ医療機関で接種を受けることをお勧めします。
  2. 接種可能な医療機関は、「予防接種実施医療機関一覧表」をご覧ください。一覧表にかかりつけ医療機関が掲載されていない場合は、健康増進課までお問い合わせください。

  小児予防接種実施医療機関一覧(市内)(R5年度版) (PDF 447KB)

  小児予防接種実施医療機関一覧(市外) (PDF 109KB)

  3. 接種の際は、事前に医療機関へ予約をお取りください。

4. 予防接種の同伴者について

予防接種を受ける医療機関には、お子さんの日ごろの健康状態をよく知っている保護者の方がお連れください。

保護者が同伴できない場合は事前に保護者が委任状の申請を行い、委任された者がその委任状をもってお子さんに同伴してください。委任状の様式は、健康増進課に用意してあります。

委任状がなく保護者以外の方が同伴し予防接種を受けた場合は、定期接種ではなく任意の予防接種となり、接種費用は有料となります。また、健康被害が発生した場合も、予防接種法に基づく健康被害救済制度の対象外となりますのでご注意ください。

5. 予防接種を受ける前に

一般的な注意事項

予防接種は、体調の良いときに受けるのが原則です。日頃から、保護者の方はお子さんの体質、体調など健康状態によく気を配ってください。また、安全に接種を受けるために、予防接種や病気についてよく理解しておく必要があります。何か気にかかることがあれば、あらかじめ、かかりつけ医や市保健師にご相談ください。

事前にかかりつけ医とよく相談して接種しなければならない方は、次のとおりです。

  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患及び発育障害等の基礎疾患を有する者
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
  • 過去にけいれんの既往のある者
  • 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
  • 接種しようとする接種液の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者
  • 結核に係る予防接種にあっては、過去に結核患者との長期の接触がある者、その他の結核感染の疑いのある者
  • 麻しん、風しん、水痘、おたふくかぜ等にかかった場合には、次を目安に接種を考えてください。ただし、接種の実施は医師が判断します。
次回接種までの目安期間
麻しん(はしか) 治癒後4週間程度
風しん、おたふくかぜ、水痘(みずぼうそう) 治癒後2~4週間程度
突発性発疹、手足口病、伝染性紅斑(りんご病)、など 治癒後1~2週間程度

前日までに

予防接種を受ける前には、次に掲げる予防接種の種類ごとの説明事項を必ずお読みいただき、内容をよくご理解いただいたうえで接種しましょう。

子宮頸がんワクチン(以下、HPVワクチン)は平成25年4月より定期予防接種として実施していますが、接種後の痛みや運動障害などの多様な症状の報告が相次いだことから、厚生労働省は、同年6月14日から、積極的な接種勧奨を差し控えていました。このことにより、HPVワクチン接種率は大きく低下しました。一方では、接種していない世代における子宮頸がん患者が今後増加することが懸念されています。

令和3年11月26日の厚生労働省の通知により、HPVワクチンの定期予防接種の個別勧奨が再開されることとなりました。これは、国の検討部会において、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたためです。HPVワクチンは早い年齢で接種するほど、子宮頸がんの予防効果が高いとされています。

南アルプス市では、令和4年度に中学校1年生、2年生、3年生、高校1年生の方、また積極的勧奨の差控えにより接種機会を逃した方(平成25年から令和3年までの間)へご案内と予診票を送付させていただきました。また、令和5年度以降は、毎年新しく中学1年生になる方へご案内と予診票を送付させていただく予定です。保護者様とお子さんにてワクチンの有効性やリスク等について接種する前に厚生労働省のリーフレット等をよくご確認いただき、接種をご検討ください。

接種当日

  • 朝からお子さんの状態をよく観察し、普段と変わらないことを確認してください。接種を受ける予定にしていても、体調が悪いと思ったらかかりつけ医に相談のうえ、接種するかどうか判断しましょう。
  • 予診票は接種医への大切な情報です。責任を持って詳しくご記入ください。
  • 母子健康手帳と予防接種手帳、健康保険証を必ずお持ちください。

6. 副反応について

予防接種後、ワクチンの種類によっても異なりますが、「発熱」、「接種局所のはれ」、「しこり」、「発疹」などが比較的高い頻度(数%から数十%)で現れることがあります。通常、数日以内に自然に治るので特に心配はいりませんが、症状が異常に強い場合や、そのほか異常な症状があった場合には、すみやかに接種した医療機関へご相談ください。

7. 予防接種の救済制度

定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。

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お問い合わせ

保健福祉部 健康増進課

電話:
055-284-6000
Fax:
055-284-6019

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