夢を実現し、未来を切り拓く-南アルプス市で起業・創業してみませんか?-

貴方が踏み出した一歩が未来を変える。南アルプス市では、夢に挑戦しビジョンを実現するための創業支援を行っています。今回は、令和5年度の創業支援制度を活用した事業者の皆様に対し、事業や支援制度の活用に関するアンケートを実施しました。南アルプス市で新たな事業を始めたい方や起業・創業を考えている皆様にとって、参考になる情報となるかもしれません。

  1. 目次
  2. 1.株式会社RtoS【新規創業】
  3. 2.SOIL【新規創業】
  4. 3.株式会社ショープル/古民家農カフェ「月晴れる」【新分野進出】
  5. 4.きものと帯 常盤(常盤産業株式会社)【新分野進出】
  6. 5.博栄園【新分野進出】

株式会社RtoS

RtoS 川村代表

事業内容

株式会社RtoSは、”ArduPilot”というオープンソースソフトウェアをコア技術に陸海空で活躍するドローン開発、ROS、AIやGISを用いたハード・ソフトウェア開発、さらに開発したロボットによるサービスを提供しています。また、当社はArduPilot活用のスペシャリストとして様々な企業にサポートし高い評価を受けています。実際にArduPilotを活用した自動草刈ロボットを開発しサービスとして提供を開始しています。

私たちのビジョンは、ドローンやロボットを環境に配慮しつつ、人間と共存・協働させることで、より良い世界の構築に貢献してまいります。また、当社はグローバルな視点を持ち、オープンソースのグローバルコミュニティにも積極的にコミットしています。グローバルコミュニティに貢献しつつ、共に成長していくことを目指しています。株式会社RtoSは、技術の進化に常に対応し、さらにはその先を行くことで、"次の当たり前の創造"を常にお客様とともに進めていきます。

RtoS-ドローン調整001
RtoS-ドローン調整002
RtoS-ドローン調整003

創業しようしたきっかけ・理由について

RtoS-講習風景

妻の故郷、かつドローン開発がやりやすそうという理由で南アルプス市に移住してきました。富士山を望む自然豊かな自然に囲まれた環境でドローン開発をしている一方で、夏の時期の庭の草刈りにとても苦労していました。こんな大変な草刈り作業が日常にあるのに、自分で開発したロボットがそれを楽にしてくれないと考えました。美しいこの南アルプス市の自然風景を保つため、ロボットが過酷で危険な仕事を当たり前に人間に代わってくれる、そんな”当たり前な世界”という新しい価値を創出したいと考えました。

 

創業してよかったと感じることは?

RtoS-草刈りドローン001

南アルプス市はモデル都市として最適だと感じています。ここで自動草刈ロボットを稼働できるようになれば、日本どこでも通用できると確信しています。自社だけで目指したい世界を創ることは困難でも、地元やさまざまな繋がりにより、「当たり前にロボットが働く」世の中を実現するためを戦略的に実現していけそう、そんな可能性の目処が見えるようになったことですね。

 

創業して大変だったと感じることは?

「自動草刈りロボットがある」だけでは意味がないことを体感しています。草刈りという仕事に対するコストの考え方、地域の今までのやり方やニーズにロボットをマッチングさせることが困難だと感じています。これからもニーズを真摯にヒアリングし、継続的にさまざまなアプローチ方法を試していくことが欠かせません。
一方で、信頼できかつ望むスキルセットを持つ人(事業パートナー)を見つけること、
さらには、同じ志で協業していくことがいかに難しいか、感じています。

これからの展望について

全国いろんなところで自動草刈りロボットを作っていることを再認識しました。少なくとも、草刈りをロボットですることを当たり前とする風潮を作り出すためには、改めて、自社だけで戦っていくのではなく、「誰でも自動草刈ロボットを作れ、自分のために使える」ようにドローン(ロボット)技術を民主化していく、そのサポートをオープンにしていくアプローチにシフトすることにしました。同様なことを考えている同士でスクラムを組んで大きなムーブメントを起こしたいと考えています。

RtoS-草刈りドローン-操作風景
RtoS-草刈りドローン-操作風景

 

SOIL

SOIL手塚代表

事業内容

生姜の栽培からジンジャーシロップ作りを行っています。

SOILは、お酒に引けをとらない「夜のジンジャーエール」をコンセプトに開発したノンアルコールジンジャーシロップです。原料を生産する農場では生姜が育つ土壌を大切にし、確かな農作物と厳選したスパイスを使ってシロップを製造しています。スパイシーで濃厚、しっかりとした味の強さを持つSOILジンジャエールには、アルコールに負けない深い味わいがあります。
わたしたちは、生姜生産農家であり、飲料品の製造、販売を行うドリンクメーカーです。日照時間が長い山梨県の農場で、たくさんの太陽光を浴び、水をたっぷりと吸収して元気な生姜が育ちます。味は、シンプルな定番ジンジャー、ダークラム、柚子、ピーチ、スモモ、りんごの6種類。
程よい甘味の後に、生姜とスパイスの辛味が余韻として残る飲み口は、料理にも合う奥行きのある味わいです。

SOIL商品群
SOIL商品群
SOIL-ジンジャーロール

創業しようしたきっかけ・理由について

SOIL手塚代表

弊社のコンセプトは【お酒を飲まない大人が楽しむドリンク】ということでジンジャーシロップを生産しています。南アルプス市で生姜を作り色々な果物とともにドリンクにしています。
弊社はアルコールに引け目を感じないノンアルコールドリンクを作りたい所から始まりました。今回はそのドリンクに合わせた大人の時間を楽しむアイテムを開発したく商品開発を行いました。

 

創業してよかったと感じることは?

SOIL手塚代表

新商品開発には時間がかかります。また何度もトライアンドエラーをしないと形に持っていくことができません。特に新しい機材を購入するのには費用も大きくなるのでどうしようかと思っていたところでした。そこで助けていただけてよかったと思っています。

 

創業して大変だったと感じることは?

販路の計画です。普段は瓶詰め商品を出しているため、どうやって販路を広げて行けるかが課題ではあります。

これからの展望について

現在、SOILはホテルやインテリアショップなどに卸しており、特にホテルでの土産品需要が高まっています。この需要に応え、販売実績を順調に伸ばしています。創業当初の目標である「山梨を代表するお土産を作る」を達成するために、販売先の需要に応じた生産を行い、新たな販路として大手百貨店や大手ホテルなどを開拓していきたいと考えています。

SOILジンジャーロール
SOILジンジャーロール
SOILジンジャーロール
SOIL 加工場
SOIL 加工場 手塚代表

 

株式会社ショープル/古民家農カフェ「月晴れる」

ショープル 渋谷代表夫妻

当社は年に約1万2千本のワインを製造する南アルプス市で唯一のワイナリーであり、南アルプス市産の原料(ほぼ全て)にて日本ワインを生産しています。商品は、赤ワインとオレンジワインに特化し、ワインラベルのアート性にもこだわる小規模ワイナリーです。また、南アルプス棚田米を活用した和菓子・米粉蒸しパン製造(ワインと和菓子のマリアージュ提案)、カフェ運営(棚田を眺めワインを楽しめる日本農家の古民家カフェ)、収穫体験(自然体験を通じたリラクゼーションの提供)そして、日本のワイナリーでは初となるフルーツから精製するアロマ製造(室内用ディフューザー)などに取り組んでいます。

ショープル 米粉蒸しパン
ショープル 米粉蒸しパン

新分野に進出しようしたきっかけ・理由について

ショープル 渋谷代表

創業のきっかけは、絶景の棚田とおだやかに流れる山風に癒されたことです。
富士山と棚田を見渡す南アルプス市中野は、まさに日本の里山の原風景です。この財産を次世代へとつなぐため棚田のお米を皆さんに楽しんでもらい、お米の生産活動を未来へと結ぶ強い願い想いが芽生えました。
南アルプスの美しさと共に「この幸せが永遠に続きますように」、そのための米粉むしパン造りです。地域社会のひとつとして美しさを保ち、南アルプスと地球を守る生産活動に邁進してまいります。

 

新分野に進出してよかったと感じることは?

ショープル 渋谷代表

この新分野(米粉むしパン造り)への取り組みは、私たちにとっては必然でした。
私たちの母体はワイナリーで、美味しい果実が生まれる南アルプス市産の葡萄でワインを造っています。そして、ワインを楽しむお客様の笑顔を見るのが、私たちのゴールです。
日本ワインと米粉むしパン(お菓子)のペアリングで南アルプスの素晴らしさを国内外に知ってもらう足掛かりができました。私たちはこの地から、世界に南アルプス市を知ってもらえると確信しています。

 

新分野に進出して大変だったと感じることは?

南アルプス市は、地元の直販ルートが少なく創業当初から全国販売へのビジネスモデルが必要なことでした。また、パンであるが故の消費期限の短さもネックでした。これらを解決する手段が、冷凍とEC販売の構築でした。今では市のサポートを受けながら工夫をこらし、最新の急速冷凍で美味しさを保ち、ECサイトをSNSを通じて全国の方に知っていただくことに着手することができています。

ショープル 渋谷代表
ショープル ワイン

これからの展望について

メディア取材を積極的に受け、この地域の素晴らしさを多くの人に知ってもらうことを当初の目標としています。また、SNSを通じて購買意欲の高い、高感度層に米粉蒸しパンの存在を知ってもらいます。そして、ECサイトへの導線作りに力を注ぎ、販売成果を上げていきます。
航空会社の機内誌やリニア中央新幹線の機関誌に掲載されるなど、贈答品として全国的に認知される商品となることを目指します。また、長期的には「南アルプス棚田米」をブランド化し、地域商材の知名度を高めることをゴールとします。

南アルプス市の棚田風景
月晴れる-外観
月晴れる-内観

 

きものと帯 常盤(常盤産業株式会社)

常磐産業 常磐代表

和装から洋装への着物離れが進み、バブルピーク以降、和装市場が狭まっています。そうした中で、当社は呉服販売に特化するだけでなく、呉服以外の市場活性化を模索しました。その結果、呉服のリフォームやリメイク、呉服レンタル事業を始めました。さらに、着物着付け対応や教室を開設し、着物を着た状態で観光や旅行などのシーンを提供してきました。2017年には写真スタジオを、2021年には美容室を開設しました。

常磐産業-外観
常磐産業 着物
常磐産業 サロン

新分野に進出しようしたきっかけ・理由について

常磐産業 常磐代表

以前は主に成人式の前撮り撮影に重点を置き、着付けとヘアメイクは提供していましたが、撮影とアルバムの制作は行っていませんでした。これにより、お客様には大変ご不便をおかけしていました。

しかし、当時はスタジオを開設するには多額の資金が必要であり、常に悩んでいました。年々、お客様からの要望が増え、当社の規模に合ったスタジオとアルバムの制作を開始する決断をし、2017年にスタジオ撮影を始めました。

 

新分野に進出してよかったと感じることは?

常磐産業 常磐代表

2017年に開設した写真スタジオでの撮影とアルバム作成は年々好評で、特に振袖客を中心に新規客とリピート客が増えています。2021年には美容師を雇用し、1階に美容室を開設しました。着物関連のお客様には、着物販売からヘアメイク、着付け、写真撮影までを店内で提供し、ワンストップサービスが好評です。近年は着物以外のお客様からも写真撮影の需要が増え、全面改装を行いました。今後は着物業、美容業、写真業のスキルアップに努めます。

 

新分野に進出して大変だったと感じることは?

創業以来、呉服業を長年続けてきましたが、時代の変化により継続が難しい時期もありました。特に新型コロナウイルスの影響で、営業制限や催事中止などで売り上げが大幅に減少しました。そんな中、新たな分野への進出や事業拡大は重大な決断であり、多大なリスクも伴うことを理解しています。国や地元自治体からのアドバイスや補助金を受けながら、スタッフの献身的な協力のもと、新しい事業を展開することができました。

常磐産業 フォトスタジオ
常磐産業 フォトスタジオ

これからの展望について

着物業、美容業、写真業それぞれの業種において第一想起してもらえる様な地域No1の企業を目指します。また79年の伝統による信頼・当社の強み・3事業のシナジー効果を活かし、100年企業を目指し地域になくてはならない存在になりたいと思います。

常磐産業 フォトスタジオ
常磐産業 フォトスタジオ
常磐産業 フォトスタジオ

 

博栄園

博栄堂 仲川代表

山梨県南アルプス市にある仲川家は代々農家を営んでおり、先代から観光農園を始めました。2019年、現代表の仲川博ーが事業を引継ぎ、山梨県立農業大学校で桃の栽培技術を学んだ経験を生かし、田んぼの一部と遊休農地を借りて桃の苗木を植えました。また、桃の成木園の借り入れ出荷も始めました。

今回、新たな事業として、冷凍フルーツ事業に取り組みましたが、手作業で行っていた桃の皮むき作業が生産性を低下させ、十分な生産ができませんでした。桃は変色が早いため、皮を早く剥く必要があり、手作業では時間がかかり、鮮度が落ちる可能性があります。そこで、高速電動ピーラーを導入して生産性を向上させ、より新鮮な冷凍フルーツを製造することを目指します。また、冷凍フルーツの販売を通じて新たな販路を開拓することも計画しています。

博栄堂 桃畑
博栄堂 桃の収穫
博栄堂 仲川代表

新分野に進出しようしたきっかけ・理由について

博栄堂 仲川代表

南アルプス市は、果物の生産地として全国でも有名です。市内の果物は、水はけの良い扇状地で育ったため、その味わいは格別です。桃は特に生産量が多く、多彩な品種があり、「南アルプス桃源郷」と称されています。しかし、生の桃はデリケートな果肉を持つため、収穫後の日持ちや輸送には注意が必要です。また、桃を食べる際に皮をむいたり、種を取り除いたりする手間がかかります。そのため、皮ごと食べられるシャインマスカットが人気を博しています。そこで、南アルプス市のおいしい桃を手軽に楽しんでもらうために、この商品の開発に取り組みました。これを通じて、南アルプス市に興味を持ってもらい、果物の季節に多くの方に市を訪れてもらいたいと考えています。

 

新分野に進出してよかったと感じることは?

博栄堂 仲川代表

南アルプス市での事業展開は、多くの方に協力していただき、本当にありがたいです。友人や先輩の農家からも支援を受け、地域の結びつきの大切さを感じました。南アルプス市の素晴らしい果物の良さを、地域の皆さんと一緒にアピールしていくことに、大きなやりがいを感じています。

 

新分野に進出して大変だったと感じることは?

桃は品種や収穫時期によって果肉の柔らかさが異なり、皮をむく作業に時間がかかります。皮をむいた瞬間から酸化が始まり、果肉が変色します。そのため、皮むきから冷凍作業までの時間を短縮する必要があります。一般的に冷凍すると甘さが感じにくくなりますが、生の桃は糖度が10度前後なので、そのまま冷凍すると甘さが失われます。また、解凍するとドリップが出てしまい、桃の味が損なわれます。大変だと思ったことは、このような問題を技術的に解決しなければならない事です。

博栄堂 桃加工過程
博栄堂 桃加工過程

これからの展望について

収穫期以外も売上を維持し、年間を通じて安定した収益を確保します。南アルプス市産のフルーツを、季節外れでも旬の味わいで楽しんでもらいたいと願っています。
収穫期の前後は忙しく、新規顧客のPRには十分なマンパワーが必要です。そこで、収穫期外にも冷凍フルーツを提供することで顧客との会話を促し、来年の収穫期に向けてPRを展開できます。また、実際にフルーツが手に入らない時期でも、冷凍フルーツがあればイメージを伝えやすくなります。産直やJAの売上だけでなく、冷凍フルーツを活用して新規顧客を獲得する取り組みを年間を通して展開していきたいと考えています。

博栄堂 桃加工過程
博栄堂 桃加工過程(ストック)
博栄堂 桃加工場

 

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