結核・がん検診について
結核検診やがん検診についてご説明します。
更新日 2010年11月08日
結核検診
日本における結核は、昭和20年代前半までは毎年10万人を越える死者を数え、死亡順位の第1位を占めるほどの感染症でした。
その後、医学や薬学の進歩、生活水準の向上などにより結核死亡者数や感染者数は大幅に減少しましたが、近年その減少傾向は鈍り、毎年新たな患者も発生しており、今なお軽視できない感染症と言えます。
結核を発見する方法のひとつに胸部エックス線撮影があります。南アルプス市では、受診する機会のない30歳以上の市民のかたを対象に胸部エックス線撮影による結核検診を実施しています。
ただし、妊娠中は胎児に影響のでる恐れがあるので妊娠しているかたや妊娠の可能性のあるかたは受診しないでください。
65歳以上のかたは、法律で結核検診が義務づけられていますので、かかりつけの病院や市の検診で1年に1回は必ず受診しましょう。
また、結核検診は肺がん検診を兼ねています。
がん検診
がん検診は、「早期発見・早期治療!」を目的とした検診です。今やがんは、「死の病」ではなく、「早期発見・早期治療で治る病」です。
南アルプス市では、市内各会場にて検診車などで行う「集団検診」を実施しています。受診をする際には、受診券が必要になりますので、受診前にお申し込みください。また、がん検診は健康な人を対象とした検査制度になっていますので、何らかの自覚症状がある場合は、医療機関で受診し、医師の指示に従ってください。
胃レントゲン検診
胃がんを早期発見し、胃がんによる死亡率を低下させることが目的です。日本で行われた研究によると、胃がん検診を受けることによって、胃がんで亡くなる危険性を50~60パーセント減少させると言われています。
胃がんの他、胃潰瘍、胃ポリープ、十二指腸潰瘍なども発見されます。
検査に関する知識
バリウムを飲んで食道・胃・十二指腸の写真を撮影するエックス線検査です。
ただし、妊娠中は胎児に影響のでる恐れがあるので妊娠しているかたや妊娠の可能性のあるかたは受診しないでください。
検査の流れ
- バリウム(造影剤)と発泡剤(胃を膨らませる薬)を飲みます。
- 透視台に上がり、指示の通りに体を回転します。
- 撮影は数分で終了します。
- バリウムは、お腹の中で固まりやすいので、便秘を防ぐため下剤を飲みます。
腹部超音波検診(肝がんエコー)
上腹部の臓器(肝臓・胆のう・すい臓・腎臓・ひ臓)を対象に超音波検診を行い、胆石や肝臓病など、いろいろな病気の早期発見に役立っています。特にがんを早期に発見し、肝臓・胆のうがんなどによる死亡者の減少を第一目的として実施しています。
検査に関する知識
ベッドに横たわり、専用ゼリー(超音波の通りをよくするため)を塗り、10分から15分ほどの検査です。苦痛はありません。
大腸がん検診
大腸がんを早期に発見することが目的です。便潜血反応による検査です。
検査に関する知識
大腸に、がんやポリープなどの疾患があると、大腸内に出血することがあります。便潜血検査はその血液を検出する検査です。
検査の流れ
- 事前に検便容器が2日分届きます。
- 検便容器に便を少しつけて検診当日に提出します。できるだけ2日分採ります。
かくたん検査
たんを採取して、その中にどのような病的な成分が含まれているかを顕微鏡で観察して肺がんを早期に発見するための検査です。
検査に関する知識
たんを出して調べます。たんではなくつばでは、不良検体となることもあるので、採痰のしかたについて正しい指導を受けることが大切です。
検査を受けるときの注意点
採痰するときは、必ずうがいをして口の中をきれいにします。これは食物の残りかすなどが痰の中に混ざり、がん細胞との鑑別が難しくなることがあるからです。
痰が出ない場合や不良検体による検査不能の場合でも、容器代として400円自己負担がかかります(返金不可)
前立腺がん検診(PSA:前立腺血液腫瘍マーカー)
前立腺は普通その存在を感じませんが、50~60歳を過ぎると尿の出の悪さや、頻尿などの症状で意識するようになります。前立腺肥大だろうと考える人が多いですが、前立腺がんも進行すると同様の症状です。無症状で早期発見しないと意味がありません。そのため50歳を過ぎたら、検診で血清中のPSA(前立腺に特有の蛋白)を測定する方法がとられています。
検査に関する知識
血液で検査します。
骨粗しょう症検診
骨を丈夫に保つには、体を良く動かし適度な運動を行う、カルシウムの豊富な食品を取る、日光を浴びるという3つのことが大切です。骨粗しょう症検診とは骨密度検診のことです。自分の骨量の状態を知り、骨粗しょう症の予防などに役立てましょう。
- 骨粗しょう症の予防と早期発見・治療のために、骨密度の状態を把握します。
- 検診結果に基づく保健指導や健康相談を受けることができます。
- ライフスタイルに問題がないか振り返り、食生活や運動などの生活習慣の改善を行うきっかけとします。
検査に関する知識
南アルプス市では、30歳~68歳(偶数年)の女性を対象に受診していただけます。
骨密度は30歳でピークを迎え以後減少傾向になります。2年に1回を目安に検診を受けましょう。70歳以上のかたは、それ以前に受診された値を参考に予防に努めるかまたは治療を受けましょう。
子宮がん検診
検診によって早期に子宮がんを発見し、子宮がんによる死亡率を低下させることが目的です。子宮がんは、発見が早いほど治る率が確実に高くなります。
検査に関する知識
子宮がんには「子宮頸(けい)がん」と「子宮体(たい)がん」があり、通常検診の対象となるのは「子宮頸がん」です。がん細胞の有無やがん細胞の種類(組織型)を調べます。
検診では「細胞診」(子宮の出口の細胞をこすり採り、顕微鏡で見て判断するもの)を行います。この方法はがん検診の中でも効果の高い検診と考えられています。
検査の流れ
- 問診
- 内診台に横になる
下着を脱いで診察台に上がります。 - 膣鏡診
金属製の検査器具(膣鏡)を膣の入口に挿入して診察します。 - 子宮頸部細胞診
子宮頸部の細胞を綿棒等でこすり採り、顕微鏡で検査します。- 生理中や、子宮膣部、頸部の状態によっては細胞が十分に採れない場合があります。
- 検査後、稀に少量の出血を起こす場合がありますが、まもなく治まるので心配いりません。
- 内診
腹部を押さえて子宮や卵巣などを診察します。
乳がん検診
現在、日本では食生活の欧米化などによって、20人~30人に1人が乳がんにかかっており、その割合は年々急速に増えています。
乳がん検診は早期の乳がんを発見し、乳がんによる死亡率を低下させることが目的です。早期であれば広範囲に乳房を切除することのない治療が可能です。早期発見すれば乳がんは決して怖い病気ではありません。
検査に関する知識
「乳房超音波検診(エコー)」と「乳腺エックス線(マンモグラフィ)」を隔年で受診していただけます。
- 30歳~39歳のかたは乳房超音波検診(エコー)を受診
- 40歳以上の偶数歳(40歳、42歳、44歳・・・)のかたは乳腺エックス線(マンモグラフィ)を受診
- 40歳以上の奇数歳(41歳、43歳、45歳・・・)のかたは、乳房超音波検診(エコー)を受診
- 妊娠中は、胎児に影響のでる恐れがあるので、妊娠しているかたや妊娠の可能性のあるかたは受診しないでください。
- 授乳中は十分検査ができないこともありますのでご相談ください。
持ち物
問診票、費用
検査の流れ
乳房超音波検診(エコー)
- ベッドに横たわり、専用ゼリー(超音波の通りをよくするため)が塗られます。
- 超音波(エコー)で片方づつ10分~15分程度の時間をかけ観察します。
乳腺エックス線検診(マンモグラフィ)
- 上半身の着衣を脱ぎます。
- 2枚の板で乳房をはさんで圧迫して撮影します。
挟むことにより、痛みを伴うことはありますが、大切な検査ですので少し辛抱してください。
撮影の放射線が人体へ及ぼす危険性は、ほとんどありません。
ホルモンによって影響をうけ、乳房が硬くなったり痛みを感じたりしやすい時期(月経前~月経開始時期)はできるだけ避けて、できれば生理が始まって2日~3日後から1週間ぐらいの乳房が比較的柔らかい時期に検査を受けるとよいでしょう。



