国指定文化財

国指定文化財を紹介します。

更新日 2016年12月21日


建造物
安藤家住宅
安藤家住宅(重要文化財)
所在地/ 南アルプス市西南湖4302
所有者、管理者/ 南アルプス市
指定年月日/ 昭和51年5月20日
備考/
解説
安藤家住宅は、甲府盆地西南部、釜無川と滝沢川に挟まれた水田地帯に位置する。主屋から宝永5年(1708年)の棟札が発見され、江戸後期から続く豪農の生活を知るうえで非常に貴重である。主屋は茅葺き入母屋造り、表門、土蔵、茶室、中門、板塀全てが国重要文化財に指定された。
長谷寺
長谷寺
所在地/ 南アルプス市榎原442
所有者、管理者/ 長谷寺
指定年月日/ 昭和25年8月29日
備考/
解説
長谷寺は新義真言宗智山派の古寺である。大和国(現在の奈良県)長谷寺に倣って豊山長谷寺と名付けられたが、その後この土地が八田の庄であることから「八田山長谷寺」と改称し現在に至っている。
本尊には十一面観音菩薩が祀られ、「原七郷の守り観音」として古くから篤く信仰されてきた。原七郷(上八田・西野・在家塚・上今井・吉田・小笠原・桃園)は御勅使川扇状地の中央に位置するため、旱魃に悩まされてきた一帯で、長谷寺では古くから雨ごいの祈祷が行われてきた。
開創は、寺記によれば天平年間で、僧行基が甲斐国の治水事業のため留錫した際、当地で十一面観音を彫刻したのがはじまりと伝えられている。現在の本堂は昭和24年の解体修理の際に発見された旧材によって、大永4年(1524)に再興されたことが明らかとなっている。
彫刻
大日如来及四波羅蜜菩薩坐像
大日如来及四波羅蜜菩薩坐像
名称/ 大日如来
所在地/ 南アルプス市山寺950
所有者、管理者/ 宝珠寺
指定年月日/ 平成3年6月15日
材質/ 木造(檜)
技法/ 寄木造・彩色(彩色は江戸時代の補修による)
像高/ 100.4センチメートル
制作年代/ 平安時代(1090年から1190年頃)
所蔵/ 宝珠寺(山梨県南アルプス市山寺)
墨書(像内の体部左側にある)/
願主金剛佛子勝阿 (勝阿につては不明)
解説
五智如来(ごちにょらい)とよばれていた宝珠寺の五尊は、平成3年に国の重要文化財に指定されるさいに、大日如来(だいにちにょらい)をとりまく四尊の手の結び方特徴があることにより、大日如来及四波羅蜜菩薩像(だいにちにょらいおよびしはらみつぼさつぞう)と呼ばれるようになりました。
四波羅蜜菩薩(しはらみつぼさつ)
金剛波羅蜜菩薩(こんごうはらみつぼさつ)
金剛波羅蜜菩薩
(こんごうはらみつぼさつ)
宝波羅蜜菩薩(ほうはらみつぼさつ)
宝波羅蜜菩薩
(ほうはらみつぼさつ)
法波羅蜜菩薩(ほうはらみつぼさつ)
法波羅蜜菩薩
(ほうはらみつぼさつ)
羯磨波羅蜜菩薩(かつまはらみつぼさつ)
羯磨波羅蜜菩薩
(かつまはらみつぼさつ)
 
木造 夢窓国師座像.jpg
木造 夢窓国師坐像
名称/ 木造 夢窓国師坐像
所在地/ 南アルプス市鮎沢505
所有者、管理者/ 古長禅寺
指定年月日/ 昭和58年6月6日
備考/ 1357(延文2年)
解説
本像は椅子上に座禅を組む姿勢をとり、法衣を垂下させている。
坐高82.5センチメートル、材質は桧材を用いた寄木造、挿首、玉眼をはめ込み黒漆塗りが施され、頭頂はとがり、細面の容貌やなで肩など国師の特徴をよくふまえている。穏やかな表情でありながら、禅僧としての気構えや峻厳なまなざしに気迫さえ感じる。天保7年(1836年)に加修の銘札が胎内に納められている。
 天保七丙申六月日
 此尊像経幾百星故漸々破壊
 雖奉恐不忍拝見欽奉加修利者也
慎仙庵謹誌之
書跡
紙本墨書大般若経561巻
紙本墨書大般若経561巻
指定年月日/ 明治38年4月4日
所有者、管理者/ 加賀美・法善寺蔵
備考/
解説
大般若経は唐の太宗の命によって玄奘三蔵(602年~664年)が梵本から訳したものです。「般若」とは、さとりに至るための知恵という意味で、古くから霊験あらたかな経として、しばしば書写・版刻の上、寺社に奉納され、いろいろの祈願のために読誦されてきました。この経典は建長6(1254)年、武田信義の孫信長が願主となって武田八幡社に奉納したものですが、明治初年の神仏分離令により同社の管理寺であった法善寺に移され現在に至ります。
良質の楮紙の折本で各巻頭には「願主源信長」等の署名があります。奥書によればその頃の甲斐の大寺平塩寺(市川大門)、大善寺(勝沼)等の学僧によって写され校合されたものです。質実剛健な源氏納経の代表的なものとして全国的にみても誠に貴重な文化財です。
考古資料
円錐形土偶
鋳物師屋遺跡出土品
鋳物師屋遺跡出土品 海外博物館への貸出の履歴
平成4年 発掘調査により4500年の長い眠りから目覚める
平成7年 国重要文化財に指定される
平成7年 イタリアローマ市立展示館
平成9年 マレーシア国立博物館
平成13年 イギリス大英博物館
平成14年 韓国国立中央博物館
平成18年 カナダ国立モントリオール博物館
平成21年 イギリス大英博物館
備考/ 鋳物師屋遺跡出土品は、ふるさと文化伝承館へと移転しました。
解説
平成4年2月より翌年2月末まで、下市之瀬の工業団地造成事業に伴う発掘調査が実施され非常に多くの遺構や遺物が発見されました。発見された考古資料のうち205点が一括で国の重要文化財に指定されました。
約13,000平方メートルを調査し、縄文時代中期中葉の住居址27軒、平安時代の住居址112軒が発見され、扇状地に存在する縄文時代の集落は調査例が少なく、当時の暮らしぶりを解明する上で非常に重要な遺跡といえます。
遺物の保存状態も非常に良く、特に円錐形土偶や人体文様の描かれた有孔鍔付土器は教科書の副読本など多くの出版物で取り上げられるなど、縄文時代を代表する資料であり考古資料的にも美術的にも世界的に高い評価を得ています。
史跡
御勅使川旧堤防(将棋頭・石積出)
所有者、管理者/ 南アルプス市、韮崎市
指定年月日/ 平成15年3月25日
解説
武田信玄公の偉業のひとつに治水事業があり、その中で天保10年(1541年)に着手したのが御勅使川治水事業です。
御勅使川の流れを北にまわし、洪水時には御勅使川の水を分水する策として築かれたものが将棋頭です。これは石を積み上げたもので、鋭角になった堤の基部があたかも将棋の駒の尖った部分に似ていることからこう呼ばれています。
将棋頭に本流をぶつけて二つに分流させ、さらに竜岡大地を掘割り(地面を掘って造った水路)、激流を対岸の竜王高岩に突き当たるようにしました。これによって御勅使川と釜無川の激しい流れを合流点で相殺し、その後信玄堤を築いて甲府盆地への被害を防いだと伝えられています。
天然記念物
三恵の大ケヤキ
三恵の大ケヤキ
所有者、管理者/ 南アルプス市
指定年月日/ 昭和2年11月30日
備考/
解説
樹高25メートル、樹齢千年とも言われる。落雷を受けながらも天高く枝を張り、風土を守ってきた。「三恵の大ケヤキのように」と語り伝えられ、人生の手本にも、励ましにもなってきた。
古長禅寺のビャクシン
古長禅寺のビャクシン
名称/ 古長禅寺のビャクシン
所在地/ 南アルプス市鮎沢505
所有者、管理者/ 古長禅寺
指定年月日/ 昭和28年11月14日
備考/ 4つのビャクシン、樹齢 700年
解説
古長禅寺は正和5年(1316年)に夢窓国師が本尊釈迦如来を安置、禅刹を興したことに始まる。このビャクシン植生地は「お釈迦堂」と呼ばれており、開山当時四天王をかたどり、旧客殿前庭の四隅に約十メートルごとに植樹され、通称「夢窓国師手植えの四つビャクシン」とも呼ばれている。樹齢約700年。
甲斐犬
甲斐犬(かいけん)
名称/ 甲斐犬
指定年月日/ 昭和9年1月22日
備考/ 「生きた天然記念物」
写真撮影/ 三井孝司氏
解説
甲斐犬は大正の末期頃、虎毛の日本犬として発見された。甲斐犬の特徴として体高は32センチメートルから51センチメートル、体重は12キログラムから24キログラム、耳はやや長く、四肢は強健で飛節が発達し、尾は差尾又は巻尾、毛は虎模様で粗剛。血統が山野にクマ、イノシシ、シカなどを追う山犬だけに、猟にかけては特に優れており、また警察犬や番犬としても物覚えのよさ、主人への服従の点からも優れていると云われている。
甲斐犬の原産地は山梨県南アルプス市、早川町、上九一色村、牧丘町、甲府市宮元などの山間僻地にのみ限られているが、中でも南アルプス市のものが最も勝れていると云われている。
昭和9年1月22日、甲斐犬の優れている性質を認めて、「生きた天然記念物」に指定され、その繁殖と保護に力をいれている。
ライチョウ
ライチョウ(らいちょう)
学名/ ライチョウ Lagopus mutus ライチョウ科 Tetraonidae
指定年月日/ 大正12年3月7日
写真撮影/ 森本聖治氏
解説
本州中部のアルプスなど標高およそ2,500メートル以上の高山帯に生息している。ライチョウははじめ北方に広く棲んでいたが、氷河期とともに南下し、再び地球が暖かくなったときには大陸から独立してしまったので高山に残されたものである。昭和30年に「国の特別天然記念物」に指定されている。
生活史は、まず4月につがい形成がおこなわれ、5月から繁殖期に入ります。やがて交尾が行われ、雄が見張りをする間に雌は巣作りと産卵を行い、7月上旬にふ化し、雛はすぐに歩いて餌をついばむようになる。雄は家族と離れて雄同士で群れをつくる。したがって雌のみが雛を育てることとなる。やがて、10月には雛は一人前に成長し、ここで家族は離散する。
南アルプス北部では北岳、間の岳、農鳥岳などいわゆる白根三山をはじめ、仙丈ヶ岳、駒ヶ岳、鳳凰三山などに分布している。
ニホンカモシカ
ニホンカモシカ (にほんかもしか)
学名/ ニホンカモシカ Capricornis crispus ウシ科 Bobidae
指定年月日/ 昭和9年5月1日
写真撮影/ 広瀬和弘氏
解説
国の特別天然記念物に指定されている。また、山梨県の動物でもある。
寒い冬岩の上でじっと長い間寒立ちをする雄々しい動物ということから指定された。体長約1メートル、体高約70センチメートルで、体は灰褐色、2本の短い角を持っている。主に昼間活動し、草食性でモミ、ツガの実を食べたり、スギやヒノキの葉を食べたりする。
山域に広く生息するが、南アルプスの仙丈ヶ岳や北岳の山麓などにかなり生息している。

お問い合わせ先

文化財課
山梨県南アルプス市鮎沢1212(甲西支所内)
南アルプス市教育委員会
電話番号 055-282-7269
FAX番号 055-282-6427
メールでのお問い合わせ
 
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