特定健診と特定保健指導
40歳~75歳未満の方が、メタボリックシンドロームの予防や早期発見が多様な生活習慣病を未然に防ぐためのに受診していただく健診と保健指導です。
更新日 2010年07月28日
特定健診と特定保健指導の役割
日本人の生活習慣の変化等により、近年、糖尿病等の生活習慣病の有病者・予備群が増加しており、それを原因とする死亡は、全体の約3分の1にものぼると推計されています。
病気になる前に「病気になりそうな人」を見つけることを主眼としている特定健診の目安となるのがメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)です。メタボリックシンドロームとは、内臓のまわりに脂肪がたまりすぎてお腹まわりが太くなった状態に加え血糖・血圧・脂質の数値に異常がある状態をさします。このような人は将来的に脳卒中や心筋梗塞、糖尿病を起こしやすくなることがわかっています。つまり、メタボリックシンドロームの予防や早期発見が多様な生活習慣病を未然に防ぐことになるのです。
健診を受けることによって、自覚症状の現れない生活習慣病を、早期に把握することができます。心筋梗塞や脳卒中は「ある日突然」「運悪く・・・」起こってしまったと考えがちです。しかし、実際は少なくとも10年以上かけて、知らない間に少しずつ動脈硬化が進んだ結果として起こります。この間に自覚症状はほとんどありません。自覚症状に代わって自分の状態を教えてくれるのが「健診」なのです。年に一度は必ず健診を受けましょう。
健診を受けることは、今自分がどういう状態にあるのかを知り、自分の生活習慣を見直すきっかけとすることにあるので、健診を受けただけでは意味がありません。
そこで、特定健診では、受診結果により、保健師、管理栄養士が生活習慣改善のためのサポートを実施します。それが特定保健指導です。
特定健診
検査項目(必須項目)
- 既往歴の調査(服薬歴及び喫煙習慣の調査を含む)
- 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
- 身長、体重及び腹囲の検査
- BMI(BMI指数 = 体重(キログラム)÷{身長(メートル)×身長(メートル)})の測定
- 血圧の測定
- GOT、GPTおよびガンマーGTPの検査
- 中性脂肪、HDLコレステロール及びLDLコレステロール量の検査
- 空腹時血糖及びHbA1c検査
- 尿中の糖及び蛋白の有無の検査
検査項目(選択項目)
医師が必要と判断した場合は次の項目も検査が行われます。
- 心電図検査
- 眼底検査
- 血液検査(ヘマトクリット値、血色素量〔ヘモグロビン値〕、赤血球数)
メタボリックシンドロームについて
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の名前の由来は、メタボリック「METABOLIC」は、代謝を、シンドローム「SYNDROME」は、症候群という意味です。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満と高脂血症・高血圧・高血糖などの危険因子が集まった状態をメタボリックシンドロームと呼ばれております。
このメタボリックシンドロームの危険因子は、一つひとつの場合、小さくてもいくつか重なることによって、動脈硬化へと危険な状態へと進展してしまいます。 メタボリックシンドロームは、必ず内蔵脂肪型肥満が含まれており、残り高脂血症・高血圧・高血糖のうち2つ以上含まれるとメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と診断されます。日本では中高年の男性の2人に1人、女性の5人に1人に見られる症状であり、その数は1000万人以上だと言われています。
受診の種類
受診の種類には、集団健診と個別健診の2種類が選べます。
集団健診
受診会場が、各地区の健康センターなどの場合を集団健診と呼びます。
基本健診とがん検診が同時に受診できます。
当日、回答用紙・特定健康診査受診券と保険証等をお持ちください。
個別健診
受診会場が、指定の医療機関の場合を個別健診と呼びます。
当日、問診表・特定健康診査受診券と保険証等をお持ちください。
特定保健指導
健診結果により、メタボリックシンドロームの予備群に該当された方は、「動機づけ支援」、メタボリックシンドロームに該当された方には、「積極的支援」というプログラムの特定保健指導となります。
高血圧、糖尿病、脂質異常症で、服薬中の方は、継続的に医師による健康管理が行われている為、特定保健指導の対象となりません。
メタボリックシンドロームの条件
腹囲が男性85センチメートル、女性90センチメートル以上、またはBMIが25以上(BMI=体重[キログラム]÷{身長[メートル]×身長[メートル]})の方で、高血糖、高血圧、脂質異常、喫煙習慣等健診結果のリスクに応じて、「情報提供」、「動機づけ支援」、「積極的支援」の保健指導を行います。
情報提供
健診受診者全員に健康づくりの情報提供をします。
動機づけ支援
メタボリックシンドロームによる生活習慣病のリスクが出現し始めている方が対象です。保健師・管理栄養士から生活習慣改善に必要な実践的な支援が受けられます。
積極的支援
メタボリックシンドロームによる生活習慣病のリスクが重なっている方が対象です。保健師・管理栄養士から3ヶ月以上にわたって生活習慣改善に必要な継続的な支援が受けられます。
特定保健指導に当たらない方が健診の結果を受け取ったら・・・
大切なのは、健診のあと
皆さんは普段、働きすぎ・食べすぎ・飲みすぎなど、体に無理を強いてはいませんか?
健診は、病気を早期に発見し、その病気に対し治療を行い、健康を維持するものですが、健診さえ受けていれば大丈夫、ということではありません。大事に至る前に、生活習慣など、あらためられるものはすすんであらためましょう。
では、健診で次のような問題がみつかったら、日常生活でどのように対処したらよいのでしょうか?
ポイントをいくつかあげてみますので、ぜひ参考にしてください。



