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水道関連用語説明
50音 用語 解説
アルミニウム及びその化合物 地球の表面に存在する元素で3番目に多く、金属では最も多い。比重が2.6で、錆びにくく、丈夫であることから、航空機、自動車、建築物等に使われている。アルミニウムの化合物である明ばんは昔から水の清澄剤として、また、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウムも水道水の水処理剤として用いられている。
アンモニア態窒素 アンモニア性窒素の現在の呼び名である。下水、し尿や工場排水等の流入によりタンパク質や有機窒素化合物が腐敗、分解することで発生する。アンモニア態窒素は水質の汚染を示す指標となっており、深井戸や貯水池の底層付近では硝酸態窒素の還元により、アンモニア態窒素として高濃度で検出されることもある。
一日最大給水量 年間の一日給水量のうち最大のものである。浄水場の施設能力を決めるにあたっての指標となる。
一日平均給水量 年間総給水量を年日数で除したものである。
営業収支比率 営業収益の営業費用に対する割合(%)を示す。収益的収支が黒字であれば、100%を上回る。
塩素消毒 塩素の強い殺菌作用で飲料水中の病原菌などを殺菌する。水の安全性を確保するため、水道法で義務づけられている。種類としては、塩素ガス、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウムなどがある。
応急給水 地震等により水道施設が破損し、水道による給水ができなくなった場合、拠点給水、運搬給水及び仮設給水などにより給水することを指す。
拡張事業 人口増加による計画給水量の増加等に伴い、水源、浄水場、配水池及び水道管路等を増設・改良することをいう。
簡易水道 給水人口が101人~5,000人である水道のことである。
管網計算 配水基点の水位、管路綱の諸元、管綱節点の流出水量の条件から流量状態と節点水圧を求め、配水が支障なく行われているか否かの判定や、計画管路にあってはその諸元を決定するための計算である。
企業債 地方公営企業が行う建設、改良等に要する資金に充てるために起こす地方債(地公企法22条)のことである。企業債発行の根拠は、自治法230条の「別に法律で定める場合」で、地財法5条1号「交通事業、ガス事業、水道事業その他地方公共団体の行う企業に要する経費」がそれにあたる。一般会計債との違いは、企業の建設、改良等に要する経費は許可されれば、すべて起債の対象となること、収益を生ずる施設投資のための起債であり、償還費は料金により回収されること、その償還費用は公債費負担比率の計算から除外されること等があげられる。
急速ろ過 浄水処理方式の1つである。急速ろ過はろ過速度が速く、1日120メートル~150メートルという速さでろ層に水を通過させ、濁りを取り除く。この方法は、原水が急に濁った場合でも対応が容易にでき、施設の面積を少なくすることができる。
凝集沈澱ろ過 浄水処理方式の1つです。河川等から取水した原水に、凝集剤を注入して原水中の粘土質、細菌、藻類等の懸濁物質をあらかじめ凝集してフロック(塊り)とし、沈澱池で沈降分離した後、ろ過を行う処理のことである。
業務指標(Pl、Performance lndicator) 水道事業の施設整備状況や経営状況等を客観的な数値で評価するものであり、「水道事業ガイドライン」に示されている。「安心」、「安定」、「持続」、「環境」、「管理」、「国際」の6つの分野に分類された137項目の指標で構成されており、これらを算定して、他の水道事業体と比較したり、また、経年的な推移を図示することにより、水道事業の状況を容易に把握することができる。
緊急遮断弁 地震などの災害時等に水道管が破損したときなど、流量の異常を感知して自動的に閉まる弁のことである。この弁を閉めることにより、配水池や貯水槽からの水の流出を防ぎ、緊急用の水を確保することが可能となる。
緊急貯水槽 地下に設置された水を貯留するタンクのことである。通常時は、水道管からの水が流れてくるため、新鮮な水が循環しているが、地震などの災害時等には、貯水槽の出入口に設置された弁が自動的に閉止し、貯水槽内の清浄な水の流出を遮断し、飲料水を確保します。
クリプトスポリジウム 人などの消化管に寄生する原生動物(原虫)であり、感染した場合、腹痛を伴う激しい下痢、腹痛、発熱などを引き起こす。塩素に強い耐久性を有しているため、通常の消毒では死滅させることは困難である。厚生労働省の対策指針に基づき万全な予防策を講じる必要がある。
経常収支比率 経常収益の経常支出に対する割合(%)を示す。この値は100%を超えることが望ましい。
建設副産物 建設工事に伴って発生する廃棄物(コンクリート、アスファルトなど)や土砂などを指す。
硬質塩化ビニル管 塩化ビニル樹脂を主原料として、安定剤、顔料を加え、加熱した押出成形機によって製造したものをいう。この管は、耐食性・耐電食性に優れ、軽量で接合作業が容易であるが、反面、衝撃や熱に弱く、紫外線により劣化し、凍結すると破損しやすいという点もある。種類は一般管(VP)と薄肉管(VU)がある。
最小動水圧 流量の多少により、管路内に作用する水圧は変化するが、その最小の値のことである。
残留塩素 水に注入した塩素が、消毒効果をもつ有効塩素として消失せずに残留している塩素のこと。残留塩素は次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンを遊離残留塩素(遊離有効塩素)といい、モノクロラミンとジクロラミンを結合残留塩素(結合有効塩素)という。水道では給水管内の生物再増殖を防止し、微生物的安全性を確保する必要があるため、消毒剤の残留性が不可欠である。
色度 水中に含まれる溶解性物質及びコロイド性物質が呈する黄褐色の程度をいう。原水においては、主に地質に由来するフミン質、フミン酸鉄による呈色と同じ色調の色について測定される。水道水においては配管等からの鉄の溶出などによって色度が高くなることがある。精製水1リットル中に白金イオン1ミリグラム及びコバルトイオン0.5ミリグラムを含むときの呈色に相当するものを1度としている。
自己資本構成比率 全ての資本の中に自己資本と剰余金がどれくらいあるかを示す指標で、この値が高いと財務の状態が安全であることを意味する。
自然流下方式 位置エネルギー(高所から重力を利用して)で水を流下させる方式をいう。ポンプの力を使ったポンプ圧送方式に対する用語として使う。
(社)日本水道協会 昭和7年(1932)5月12日社団法人水道協会として設立、31年(1956)名称を現行に改めた。前身は、上水協議会である。設立当初は下水道事業部門も含まれていたが、昭和39年(1964)分離した。
7地方支部、46都府県支部があり、水道の普及とその健全な発達を図ることを目的とし、その事業として、水道についての調査研究、日本水道協会規格など水道用品の規格についての研究、水道用晶の受託検査事業、政府などへの請願、建議等、水道協会雑誌その他水道の参考図書の発行などを行っている。
硝酸態窒素 水中の硝酸イオン及び硝酸塩に含まれている窒素のことである。硝酸イオンは有機及び無機の窒素化合物の酸化によって増加する。硝酸態窒素を多量に含む水を摂取した場合、体内で硝酸塩は亜硝酸塩へと代謝され、亜硝酸塩は血液中でメトヘモグロビンを生成して呼吸酵素の働きを阻害し、酸素欠乏症を引き起こす可能性があると指摘されている。
水道事業ガイドライン 水道のサービス水準の向上を目的として、水道施設の整備状況や経営状況など水道事業の状況をわかりやすく評価するため、(社)日本水道協会が平成17年(2005年)1月に規格として制定したものである。水道事業の評価は、「安心」、「安定」、「持続」、「環境」、「管理」、「国際」の6つの分野に分類された「業務指標(PI)」を用いて行う。
水道ビジョン 平成16年6月に厚生労働省が水道の目指すべき方向性について示したもので、水道のあるべき将来像について、その実現のための施策や工程が明示されている。
石綿管 石綿繊維(アスベスト)、セメントを水で練り混ぜて作られた管である。アスベストセメント管、石綿セメント管とも呼ばれています。長所としては耐食性、耐電食性が良好であるほか、軽量で、加工性が良い、また価格が安いなどがあげられるが、強度面や耐衝撃性で劣るなどの短所がある。なお、人体内へのアスベスト吸入による健康への影響が問題となり、現在、製造が中止されている。
浅層埋設 強度が高い水道管を使用したり、水道管を防護することにより、水道管を埋設する深さを従来より浅くすることである。浅層埋設の実施により、工期の短縮や掘削する土砂の量が削減でき、それに伴って建設機械などから発生するCO2(二酸化炭素)や大気汚染物質も削減できる。
第三者委託 平成13年度の水道法改正(平成14年4月施行)により認められた制度で、水道経営の自由度を高める目的ために、浄水場の運転管理や水質管理などの技術上の管理業務を技術的に信頼できる第三者(他の水道事業者、民間企業など)に委託することをいう。
耐震管 耐震管に該当する管種は、ダクタイル鋳鉄管、鋼管、ポリエチレン管である。但し、ダクタイル鋳鉄管の場合、継手の種類が離脱防止機能を有する管を耐震管と定義している。
ダクタイル鋳鉄管 鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化させたもので、鋳鉄に比べ、強度や靭性に豊んでいる。施工性が良好であるため、現在、水道用管として広く用いられている。
濁度 濁度は水の濁りの程度であり、精製水1リットル中に標準カオリン(粘土の構成成分となるアルミニウムとケイ酸の含水化合物)1ミリグラムを含むときの濁りに相当するものを1度(または1ミリグラム/リットル)としている。水道において、原水濁度は浄水処理に大きな影響を与え、浄水管理上の最も重要な指標の1つである。
配水池 配水量の時間変動を調節するために、水道水を一時的に貯留する池である。配水池は、地震、停電等による浄水場の機能停止や水源汚染事故による取水停止時等に対応する機能も合わせ持っている。これらの機能によって、施設事故、渇水、水質事故等の異常時においても給水へきたす影響を緩和することができる。
配水ブロック化 配水管綱をブロックに分けて整備することである。管綱構成が明確になり、通常の維持管理や地震・災害時等の緊急対応を効率的・効果的に行うことができる。
ポリエチレン管 プラスチック管の一種で、1962年頃から給水装置に使用され始めた。接合方法は熱融着による方法と機械的に管を締めつけて接続する方法があり、管は軽量で耐寒性、耐衝撃性に優れる。長尺物であるため、継手数が少なく済み、施工性に優れている。また、他の管種に比べ、可撓性に富んでおり、地盤変動に対して影響が少ないなどの特徴を有している。
有効率 有効水量を給水量で除した比率のことである。水道施設及び給水装置を通して給水される水量が有効に使用されているか否かを示す指標であり、有効率の向上は経営上の目標となる。有効率が高いと、漏水が少ないことを意味する。
有収率 料金徴収の対象となった水量(有収水量)を給水量で除した比率のことをいう。
連続自動水質監視装置 水道管路の水質状況を24時間常時把握するもので、最適な浄水処理及び残留塩素管理を行うことが可能となる装置のことである。

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