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南アルプス市水道ビジョン -内容-

更新日 2014年04月10日

はじめに

水道事業を取り巻く社会情勢

近年の国内における社会情勢は、高齢化、国際化、高度情報化、技術革新などが急速に進展する中、規制緩和、地方分権、情報公開など生活環境の向上や消費者の視点

に立った社会全体の大きな構造改革が求められています。

水道事業においては、水道が高い普及率を達成し、社会基盤を支えるライフラインとして欠かせないものとなった現在においても、水質問題の多様化・複雑化、老朽化

施設の増加、地震等災害に対する脆弱性、環境への配慮等の様々な問題を抱えています。

また、規制緩和や公共工事のコスト縮減対策、人口減少による料金収入の減少や、団塊世代の退職による技術継承問題等、水道事業を取り巻く社会情勢はますます厳しくなることが予想されています。

南アルプス市水道ビジョンとは

社会情勢の急激な変貌は本市水道事業においても例外ではありませんが、様々な課題を抱えながらも、将来にわたって安全な水道水を市民の皆様へ安定して供給するとともに、サービス向上を目指して、より一層の努力を続けることが水道の持つ使命であり、担う役割でもあると考えています。
平成17年10月には、厚生労働省より「地域水道ビジョンの策定について」が通知され、その内容は水道事業が自らの現状を分析・評価したうえで、将来あるべき姿を描き、目標達成のための具体的計画を策定することを奨励するものです。
これを受け、本市においても水道事業が現時点での内在化する種々の課題を的確に抽出し、目指すべき将来像を設定し、実現するための具体的施策を記載したものを「南アルプス市水道ビジョン」として広く世間に公表することとなりました。

南アルプス市水道ビジョン
本市水道事業が自らの地域性や社会環境、事業の王矧犬を適切に評価したうえで、描く理想像を効率的に実現するためのオリジナルマスタープランであり、今後10年間にわたり、水道事業の指針となるもの。

 南アルプス市水道ビジョン図01

水道ビジョン
平成16年6月1日、厚生労働省において策定されたもので、「世界のトップランナーを目指してチャレンジし濾売ける水道」を基本理念とし わが国の水道の矧犬と将来見通しを分析・評価し水道のあるべき将対象について全ての水道醐系者が共通目標を持って、その実現のための具体的な施策や工程を明示した。

地域水道ビジョン
平成17年10月に、厚生労働省より「地域水道ビジョン策定について」が通知され水道事業体が自らの矧犬を分析・評価したうえで、将来あるべき姿を描き、目標達成のための具体的計画を策定することを奨励するもの。「水道ビジョン」を個々の水道事業体に適用したもの。

将来像及び実現方策

将来像の設定

将来像は「安心」・「安定」・「持続」・「環境」等に着目し、今後の水道事業を向上的に進展させる基本構想の主旨、方針を示し、水道事業者の取り組む姿勢を表すものです。
以下に水道事業を運営する上での共通の目標となるよう、水道ビジョンに示した水道の長期的な政策課題であります「安心」、「安定」、「持続」、「環境」、「管理」等の視点に留意しつつ、本市水道事業のあるべき姿を示します。
そこで、本市水道事業における将来像を下記のとおりとし、各キーワードの目標を設定します。

南アルプス市水道ビジョン図02

 

実現方策

より良い水道サービスの提供を目的に、「安心」、「安定」、「持続」、「環境」の基本方針に基づいた実現方策を以下に示します。

安心面の実現方策 ~利用者が安心しておいしく飲める水道水の供給~

清浄な水道水の供給を確保するためには、良好な水源を維持するといった水源対策から適切な浄水処理の確保、配水施設や給水栓までの総合的な水質管理を実施していきます。

  1. クリプトスポリジウム等の対策
    「水道におけるクリプトスポリジウム対策指針」に基づき、クリプトスポリジウムによる汚染のおそれのある水源に適切なろ過処理の導入及び水源の統廃合を検討していきます。
    田頭水源(予備) 高尾水源(24) 上市之瀬第1水源(31) 中野第4水源(32)
  2. 水質監視の強化
    一部の地下水から硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素が検出されているため、水質の監視をさらに強化していきます。
    山寺第1水源(28) 十日市場第1水源(41) 鏡中条水源(42)
  3. 監視システムの整備及び統合
    統合された単一の中央監視システムを構築し、市全体の水道施設の監視を効率的に行っていきます。
  4. 緊急時の給水体制の増強
    応急給水のできる配水池をさらに設けるとともに、市内の公共施設及び小中学校等の教育機関に緊急貯水槽を設置できるように、関係部局と協議し連携していきます。
    また、給水用ポリ袋は応急給水活動を効率的に実施できるため、毎年度防災倉庫に必要量を計画的に購入し、備蓄していきます。

    ※各水道施設名称の後の番号はビジョン末尾の位置図とリンクしています。
  5. 塩素濃度計の設置
    残留塩素濃度が水質基準を下回るおそれのある配水池に残留塩素濃度の常時測定装置を計画的に設置し、監視体制を強化していきます。
    三宮神配水池(7) 有野浄水池(8) 巨摩中配水池(12) 曲輪田浄水池(15) 上宮地第2配水池(20)高尾配水池(23) 平岡第1配水池(26) 山寺第2ポンプ井(27) 山寺第3配水池(29) 上市之瀬第1配水池(33) 山寺第3ポンプ井(38) 鏡中条配水池(42) 藤田配水池(43)

    残留塩素濃度計(駒場浄水場)
    残留塩素濃度計(駒場浄水場)

  6. 情報発信
    利用者に水道に関心を持ち、理解してもらうため、情報公開を積極的に推進し、広報誌やホームページを通じて、水質検査計画とそれに基づき実施した水質検査の結果、業務指標や水道に関する様々な情報を発信していくほか、平成21年度から企業局内に公報発行委員会を設置します。

 安定面の実現方策 ~いつでもどこでも安定的に生活用水を確保~

市民のライフラインである水道水を平常時はもちろん、災害時においても安定供給するには水道施設・管路の耐震化や、被災後の応急対策を充実させる必要があります。

  1. 機械電気設備の計画的更新
    本市の水道用機械電気設備の約半数は耐用年数を超えており、水道施設の機能を確保するため、維持点検の頻度を増やし、計画的に設備更新を行っていきます。
  2. 耐震管路の整備
    石綿セメント管をはじめとする非耐震管の布設替えを継続的に行うとともに、ダクタイル鋳鉄管については耐震機能を有する継手に切り替えていきます。
  3. 緊急遮断弁の拡充
    配水池からの水道水の流出を防ぎ、配水管路の破損による二次災害を防止するとともに、配水池を緊急貯水槽として機能させるため、以下に示す配水池に緊急遮断弁を設置していきます。
    平岡第2配水池(26) 下市之瀬第2配水池(36)
    緊急遮断弁
    緊急遮断弁
  4. 非常用自家発電設備の拡充
    被災時において、水道施設の稼働を確保するため、以下に示す施設に非常用自家発電設備を更新し、また、その他の施設については順次に導入していきます。
    駒場浄水場(3) 藤田浄水場(43)
    非常用自家発電設備(八田浄水場)
    非常用自家発電設備(八田浄水場)
  5. 給水ブロック化の推進
    水道管内の圧力適正化・均等化を図り、さらなる効率的で安定した給水を確保するため、配水ブロック化の推進について検討していきます。
  6. 取水流量計の設置
    正確な取水量を把握するために、以下に示す水源に流量計を設けていきます。
    曲輪田第2水源(21) 曲輪田第1水源(22) 山寺第2水源(27) 山寺第3水源(38) 十日市場第1水源(41) 十日市場第2水源(41) 鏡中条水源(42)
    取水流量計(川上浄水場)
    取水流量計(川上浄水場)
    流量計
    単位時間に流れる水の体積を測る容積流量計と、流速を測って間接的に求める瞬時流量計がある。
    水道施設においては、水処理工程及び配水施設の量的把握とその制御、さらに薬品注入量の制御などを目的としているため、日和寺流量計が多く用いられている。

持続面の実現方策 ~いつまでも安心できる水を安定して供給~

将来にわたって、水道事業を健全に運営していくためには、施設面や財務面の強化だけでなく、人材面の増強にも留意する必要があります。管理の高度化や事業の第三者委託による効率化に加え、専門性の高い技術者を育成し、技術を継承していくことが重要となります。

  1. 職員再配置及び第三者委託の検討
    職員数の減少は職員に過大な負荷を与え、技術の継承に支障をきたすことも想定されるため、バランスの良い人員配置を行うと同時に、第三者への業務委託の可能性を検討していきます。
  2. 漏水対策の実施
    老朽管の多い地区から重点的に管路の音聴調査などによる早期発見、早期修繕を行い、効率の良い水供給に努めていきます。
  3. 健全経営の持続
    引き続き事業の健全経営を行い、企業債の借入を抑制しながら、水道施設の建設改良に要する財源を確保し、将来世代への過重な負担を防いでいきます。
  4. 水道施設の各種診断、更新及び機能改善
    多くの施設において老朽化が進行していることから、劣化及び耐震診断を行い、計画的に補強、または改造を行い、施設の機能を確保していきます。
    また、今後新設する水道施設については最新の耐震設計法に基づく安全性の高い構造とします。
    【修繕】
    築山配水池(5):エフロレッセンス除去、ひび割れ補修、漏水対策
    有野配水池(9):エフロレッセンス除去、ひび割れ補修
    上宮地第2配水池(20):エフロレッセンス除去、ひび割れ補修
    山寺第2ポンプ井(27):エフロレッセンス除去、ひび割れ補修、漏水対策
    山寺第3配水池(29):エフロレッセンス除去、ひび割れ補修
    下市之瀬第1配水池(35):エフロレッセンス除去、ひび割れ補修、漏水対策
    鏡中条配水池(42):エフロレッセンス除去、ひび割れ補修、手摺更新
    【更新】
    駒場浄水場建屋(3) 駒場配水池(3) 三宮神配水池(7) 上宮地第1配水池(19) 高尾浄水場(24) 山寺第1配水池(29)
    山寺第3ポンプ井(38) 川上第1配水池(47)
    【劣化診断】
    築山配水池(5) 巨摩中配水池(12) 曲輪田配水池(16) 上宮地第2配水池(20) 平岡第2配水池(26) 山寺第3配水池(29) あやめヶ丘配水池(30) 下市之瀬第1配水池(35) 下市之瀬第2配水池(36)
    【耐震診断】
    上今諏訪浄水場(14) 藤田配水池(43)
    【機能改善】
    八田配水池(11):災害時における浄水流失対策
    桃園配水池(18):配管切替による圧力調整

環境面の実現方策 ~環境保全への貢献~

環境にやさしい水道事業を実現するために、省エネルギー対策や廃棄物排出量の抑制、資源の有効利用等を積極的に取り組んでいく必要があります。

  1. 浅層埋設の導入
    本市において、管路の浅層埋設はまだ導入していないが、環境負荷の低減及び工事費の圧縮につながるため、新規に管路を布設する際に浅層埋設を取り入れていきます。
  2. 浄水汚泥の有効利用
    駒場浄水場で発生する浄水汚泥の乾燥ケーキは場内埋立で処分しているため、再利用法を検討していきます。
    あーおいしい
    南アルプス市の
    水道水
    基本方針 基本施策 具体的施策
    安心
    利用者が安心しておいしく
    飲める水道水の供給
    • 水質管理及び監視の強化
    • 緊急時の給水体制の増強
    • 情報提供の充実
    • 塩素性病原菌対策の徹底
    • 残留塩素濃度計の拡充
    • 水質監視体制の充実
    • 監視システムの統合
    • 非常時用給水袋の追加購入
    • 広報誌及びHPによる情報公開
    安定
    いつでもどこでも安定的に
    生活用水を確保
    • 安定給水の継続
    • 取水量の明確化
    • 耐震機能の強化
    • 機械電気設備の計画的更新
    • 緊急遮断弁の拡充
    • 非常用自家発電設備の拡充
    • 配水ブロック化の推進
    • 取水流量計の拡充
    • 水道施設の耐震診断の実施
    • 耐震管への布設替え
    持続
    いつでも安心できる水を
    安定して供給
    • 業務の効率化
    • 施設及び設備の機能維持
    • 漏水の防止
    • 健全な事業経営の継続
    • 職員配置の検言寸及び業務委託化
    • 老朽施設の補修及び更新
    • 機械電気設備の計画的更新
    • 漏水調査の実施
    • 定期的分析による財政基盤の維持
    環境
    環境保全への貢献
    • 環境負荷の低減
    • リサイクルの推進
    • 管路の浅層埋設化
    • 浄水汚泥の有効利用の検言寸

事業化計画

水道ビジョン計画期間内における年次別事業計画を表7.1に示します。事業実施にあたっては、事業コストの縮減に努めるとともに、最新技術の導入等を検討するなど、効率的な事業運営を図っていきます。

駒場浄水場
駒場浄水場

おわりに

フォローアップ

本水道ビジョンでは、水道を取り巻く社会情勢を把握したうえで、現状を分析・評価し、市民により良い水道サービスを提供できるように、今後11年間にわたる水道事業の方向性とそれに基づく具体的な施策を示しました。本市では、フォローアップとして、PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルと呼ばれる「企画立案→実施→点検評価→改善実施」といった一連の過程を実施し、3~5年が経過した時点で、目標の達成度合を再度評価(レビュー)します。再評価を行う時点での社会情勢や市民ニーズを踏まえた事業計画の軌道修正や見直しを行います。

PDCAサイクル
PDCAサイクル

 【点検評価及び改善実施の方針】

PDCAサイクルを確立するためには、計画がどの程度達成されているかを把握し、その原因分析及び課題を抽出することにより、継続的に計画を見直し・改善する必要があります。このことから、以下の方針に従って実施します。

  1. 計画の進展状況の把握及び評価
    各事業の実施状況を整理するとともに、日本水道協会より、「水道事業ガイドライン」として発行された日本水道協会規格JWWAQ100である業務指標を毎年算出することにより、他事業体との比較、経年変化の把握による水道事業の評価分析を行います。
  2. 計画実行内容の見直し及び改善
    計画の進展状況の把握・評価により抽出した課題を基に、計画の見直し及び改善を行います。また、社会情勢や自然環境の変化に対応できるよう、実情に即した計画への修正を随時検討していきます。

 御勅使川

 

お問い合わせ先

企業局 浄水管理課
山梨県南アルプス市有野2525
駒場浄水場
電話番号 055-285-2778
メールでのお問い合わせ
 
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