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HOMEくらし下水道活性汚泥のしくみ

汚れた水はどのようにしてきれいになるのか?

汚れた水は、処理場の反応タンクで生きている、小さな生き物(微生物)の働きによってきれいになります。

下水中の有機物を食べて水をきれいにしてくれる細菌(バクテリア)等が集まってできたフロック(塊)のことを、活性汚泥と言います。

この活性汚泥の周囲には、原生動物や微小後生動物が付着あるいは匍ふく(うろうろしている)しています。 これらの微生物が、汚れた水の中の有機物を食べることによって、水はきれいによみがえります。

活性汚泥

活性汚泥(0.2~1ミリメートル)

主として細菌(バクテリア)が沢山集まって固まりになったもの。活性汚泥1ミリリットル中に1千万から1億個の細菌類がいます。

原生動物

ボルティセラ

和名をツリガネムシ(虫体が釣鐘形をしているため)と言い繊毛虫類です。囲口部は頂部で、その周囲に繊毛があり、尾部に筋糸入りの柄を持ちます。末端はフロックに固着していて、単独性で群生はしません。繊毛を動かして水流を起こし、分散状細菌類を捕食します。下水浄化のエース的存在です。

エピスティリス

繊毛虫類です。虫体頭部は、ボルティケラと類似していますが、柄に筋糸がなく、また群体をなします。虫体全体が動くことはほとんどありません。普通、囲口部のみが収縮します。食物源は細菌です。これも下水浄化のエース的存在です。

アルケラ(0.1ミリメートル)

和名をナベカムリと言い、肉質虫類です。半球形の殻をもつアメーバで、虫体の大きさは0.03~0.25ミリメートルです。殻は下部が偏平で、上部はほぼ球形をしています。殻の下部にある穴から棒状の仮足を出し、移動したり捕食を行います。食物源としては、雑食性で細菌類、藻類、鞭毛虫類などです。

後生動物

マクロビオッス(1ミリメートル)

和名をクマムシと言い、節足動物です。虫体外形は、おおむね毛虫状で透明であり、体長は0.20~1.00ミリメートルです。8本の足があり、先端部に爪があります。動作はのろく、ゆっくり移動します。捕食する時は、口から歯針を出し、それを食物に刺し込み、のどの動きによって内容物を吸引します。

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